麺棒で延ばしたパスタ
トリオンフォでは生パスタを仕込む時に、
パスタマシンを使わずに麺棒を使って延ばしております。
徐々に徐々に。
最終的に麺台いっぱいに広がるほど!!
で、今回はタリアテッレに。
生パスタで有名なエミリアロマーニャ州に居た時には、
クローズ中の夕方になると、ディナー用のパスタをひたすら延ばすおばあちゃんを、
数多くのレストランで目にする事が出来、ほっこりした気分になったのを覚えています。
意気揚々と棒を買うぞ!!と思ったものの、「多くのレストランで、、、」と書きましたが、
実際には、彼女らは麺棒を買い替える事もなく、でもって若い子たちは当たり前の様にパスタマシンを使う事から、
需要が少ない為に生産を止め、あるのはデザート用の棒ばかりで、探すのに苦労しました、、、
勿論、マシンは安定した麺を作る事が出来ます。
僕もラヴィオリを仕込む時は、詰め物の味を大事にしたいので、マシンを使います。
ただロング麺になると、やはりあの麺棒特有の食感は出ませんので、現地で初めて食べた時は良い意味でショックでした。
やはり麺にかかるストレスが関係するのでしょうね。 面白いなぁ。
彼女らはそんな事は意識せずに、ずっとやってきた事だから、当たり前に今日も延ばしてることでしょうが。
てか実際マシンが使えませんからね、彼女たち、、、 覚えようとも思ってないし。
でも、現地では延ばせる若い子は本当に少なく、
この無くなりかけている文化を継続し、後世に残していきたいですね。
というわけで、トリオンフォでは麺棒で延ばしたパスタをご用意しております。
オステリア トリオンフォ
長野市北石堂町1175-9リーベ石堂2F
tel&fax 026-223-8550
関連記事